中3生の親御さんから、
『高校受験に向けて中3の10月からは何を勉強するべきですか?』
というようなご質問をいただきましたので、
ここで回答してみたいと思います。
これから高校受験に向けてやることと言えば、
1.定期テストで点を取る。
2.受験勉強をがんばる。
という2点になろうかと思います。
言うまでもなく当たり前、ですよね。
ただ、こういう話をすると、
「うちは私立を受験するので、定期テストよりも受験本番で合格できるための力をつけたいんです!」
とおっしゃる親御さん(生徒さん)がいらっしゃいます。
残念ながらこれは、
【定期テスト=内申点】
という「勘違い」から起こる発想ですね。
この時期の定期テストに出てくる内容は、
受験にも出題されるようなものが多く含まれます。
つまり、
【定期テストの勉強=受験勉強】
でもあるということですね。
ですから、この時期にしっかり定期テスト
に向けた勉強をおろそかにしてしまうと、
あとでまたその範囲を勉強しなおすことに
なって、大変非効率な勉強法となってしまいます。
私が指導をさせてもらっている生徒たちには、
「あとでもう一回勉強しなくていいくらい
今のところは今のうちにマスターしなさい。」
と伝えています。
そういう意識で勉強することで、
「受験のため」に勉強しなければならない
範囲を減らすこともできますよね。
受験まであと数ヶ月ですから、ここから
全ての範囲を隅から隅まで復習して、
完璧な状態に仕上げることは難しいかも知れません。
限られた時間の中で効率的に勉強していかないといけない。
そうであれば、定期テストは定期テスト、
受験勉強は受験勉強というわけ方をしてしまうよりも、
「定期テストのための勉強も受験勉強の一部」
と考えた方が、よっぽど効果的に勉強を進めることができるわけです。
なお、そういう意識で定期テストを見れる
ようになると、普段の学校の授業に向けた意識も変わってきます。
「今先生が黒板に書いていることが、受験に出るかも知れない」
と、なるわけですね。
学校の授業を受けるのは定期テストで点を取るため、
という発想そのものを変えないといけないということです。
このように
【定期テストの勉強=受験勉強】
という気持ちで取り組めると、勉強の速度は一気にアップします。
もう時間もなくなってきているわけですから、
「またあとから勉強しなおせばいい。」
という気持ちは捨てることが大事です。
「冬休みに総復習しよう!」
なんて考えはもってのほかです。
(そんな時間はありませんから。)
最初に書いたとおり、これから高校受験に向けてやることは、
1.定期テストで点を取る。
2.受験勉強をがんばる。
この2つです。
ただ、これらは全くの別物ではなく、
つながっているものなんだという意識で
取り組むことが大切ですよ、という話でした。
ぜひ、参考にしてください。
p.s
もし高校受験に向けて、
「何を、どう勉強していけばいいの?」
と迷っているなら、こちらの記事を参考にしてください。