今回は
【塾に行かずに中学受験で合格させる3つのカギ】
というテーマで話をしたいと思います。
なお今回お話する内容は、前回お伝えした
基準を元に塾通いが必須ではないと思われる
ケースの場合の話です。
ある一定レベル以上の中学を目指す場合は
基本的に塾通いを前提で考えてもらった方が
いいかと思いますので、その点はしっかり
検討してください。
さて、いろいろ検討した結果、塾へ行かずに
自宅学習のみで中学受験をやっていくと決め
た場合には、
1.受験のための基礎知識
2.志望校の情報
3.合格までの学習プラン
この3つが絶対に必要になります。
これが受験合格の"カギ"になるわけですね。
ここからはそれぞれについて解説を
していきます。
1.受験のための基礎知識
塾に通わないと決めたのであれば、親御さん
には積極的に情報収集に励んで欲しいと思い
ます。
お子さんが合格できるかどうか、その50%
以上は『情報量』で決まる、それが中学受験です。
情報といってもいろいろありますが、まず
知っておくべきは、中学受験というものの
全体像です。
例えば中学受験をすることのメリット、デメ
リットや、受験に向けた親の取り組み、また
子どもへの声かけの仕方など、受験までの間
にどういう風に過ごしていけばよいかという
ことを知っておく必要があります。
中学受験は親の受験とも言われますが、親の
持つ情報の多さが、そのままお子さんの合格
にも直結するわけです。
ただ、こういう話をすると、
「じゃあ、やっぱり塾に通わせたほうがいい
ってこと?」
という感じに思ってしまう人がいますが、
『塾に通う=十分な情報が手に入る』
とは限りません。塾の中には十分に情報提供
してくれないところや、教えてくれもあまり
役に立たない情報だったりするところもあります。
結局は親次第なんです。
仮に塾に通ったとしても、そこに頼りすぎる
ことなく、自らが積極的に情報収集を行うと
いう姿勢が大事になるということですね。
塾に通っているからと、完全に塾に任せっき
りという状態では、お子さんに本当に必要な
情報が手に入らないかも知れません。
まずは受験に関する基礎知識を身につけるこ
とが大事です。
そうすることで、受験に必要な情報とはどん
なものかが分かります。
それが分かればあとは自ら動いて情報収集を
するだけです。
じゃあどうやって受験の基礎知識を身につけ
ればいいのか?
ってことになりますが、一番手っとり早いの
は中学受験関連書籍を読むことですね。
本屋に行けばたくさんの受験関連書籍が販売
されていますから、その中で気になったもの
を購入して読んで見ればいいかと思います。
なお単に書籍で学ぶだけでは不安というので
あれば、塾に通うレベルで中学受験の基礎知
識+αが身に着く
を参考にするのもありかと思います。
こちらの教材の著者は『受験の神様』と
呼ばれる和田秀樹先生です。
私の本棚にも和田先生の書かれた書籍が何冊
も置かれています。
上記の教材は、ご自身で経営されている塾の
ノウハウをそのままDVD化されているもの
ですので、塾に行かずに中学受験の知識を手
に入れたいということであればオススメの
教材ということになります。
ちょっと値段が高いと感じる人がいるかも
知れませんが、はっきり言って塾の1か月分
にも満たない金額ですからね。
塾に通わせないのであれば、これくらいの
投資はしておいて欲しいと思います。
2.志望校の情報
合格のために非常に重要になってくるのが
志望校の情報ですね。
目指す学校の情報は当然のごとく収集しなけ
ればなりません。
・受験の日程
・受験の科目
・面接の有無
・入試説明会の日程
・プレテストの日程
・過去問の傾向
などは必要不可欠な情報となります。
そして入試説明会がある場合には必ず参加を
してください。
説明会ではこれまでの受験問題の傾向が聞け
たり、また今年度の入試で出題予定のものが
聞けたりと、合格には欠かせない情報が手に
入ることがあります。
そういう情報というのはネット上でも出回り
にくいので、タイムリーに把握することが必
要になりますね。
また過去問は発売されたらすぐに手に入れて
おいてください。
過去問はこのあと解説する年間の学習プラン
を立てる上で非常に大事な資料となります。
3.合格までの学習プラン
自宅で受験勉強を進めていくためには、しっ
かりとプランを立てることも大切です。
ただ、自宅で中学受験する場合にはここが一
番難しいですね。
プラン立てでまず最初にやるべきは軸となる
問題集を決めること。
問題集を決めたら、それをいつまでに終わら
せるかを考えます。
過去問は11月くらいから徐々にやり始めれ
ばいいと思いますので、それまでに一通りの
問題集を終わらせるプラン立てが理想的です。
どんな問題集が良いかは、お子さんの現状や
目指す学校によって大きく異なります。
基本的には過去問を参考に、どういう内容や
レベルの問題が出題されているかを見極めて
選んでいくことが必要です。
一番やってはいけないのは、よく分からない
からといって、とりあえず中学受験対策用と
書かれている問題集を選んでしますこと。
そういう問題集はレベルが高いものも多く、
お子さんに必要のない問題ばかりが掲載され
ているものもあります。
そんなものを選んで解いても時間の無駄です
し、難しすぎるものは、
解けない→面白くない→勉強したくない…
と悪循環の原因ともなってしまいます。
そういう意味では問題集選びは本当に慎重に
行わなければなりません。
ちなみにですが、そういった問題集を自分で
選べないという場合は、受験に役立つ問題集
を、その使い方も合わせて解説してくれている、
というマニュアルを利用するのも一つの方法です。
計画の立て方についても解説がありますので
非常に参考になりますね。
さて、ここまで塾へ行かずに中学受験をする
方法についてお話してきました。
1.受験のための基礎知識
2.志望校の情報
3.合格までの学習プラン
という3つがカギであるという内容でしたね。
中学受験合格のためには、お子さんにがんば
って勉強してもらうことが大切です。
そして合格できるだけの“知恵”をつけなけ
ればなりません。
ただ、ここまでを読んでいただいたらもう
お気づきかとは思いますが、“知恵”を
つけるべきなのはお子さんだけではないん
ですね。
お子さんが勉強する以上に、親も勉強する。
これが塾に行かずに中学受験をする場合に、
絶対必要なこととなります。
もちろん塾に行かせれば親は勉強しなくても
いいというわけではありません。
子どもの合格を支えるのは、間違いなく親の
情報量です。
「もっとしてあげれることはなかったのかな・・・」
と後になって後悔だけはしないように、
親子共に、日々勉強に励んでください。
以上、今日の話はここまでです。