今回は中学英語の文法の勉強法についてです。
定期テストに向けた新出文法をどう勉強するか
というお話です。
新出文法の勉強の手順としては、
(1)型を覚える。
(2)例文で確認する。
(3)練習問題を解く。
という流れになります。
それぞれについて、ここから詳しく解説をしていきます。
手順1:型を覚える。
新出文法を勉強するときには、
まずその「型」を覚えなければなりません。
「型」とは、新しく習う文法の
(1)英語の形
(2)日本語の意味
のことです。
またその文法を何と呼ぶか?という項目名もセットに
しておくといいでしょう。
「どういう英語のとき、どういう日本語になるか?」
「また、その形を何と呼ぶか?」
これをしっかり意識して覚えて欲しいということです。
例えばですが、
項目名 → 現在進行形
英語の形 → be動詞 + ~ing
日本語の意味 → ~している。~しているところだ。
という感じのセットになります。これが型です。
まずはこの型をしっかり理解すること。
このように、なるべくシンプルにノートか何かにまとめたら、
それを声に出して、何度も読んでみてください。
自分の後輩に教えるつもりで、
『えっと、今日習うのは<現在進行形>ってやつで、
英語の形は “ be動詞 + ~ing ”になってて、
日本語にすると「~している」とか「~しているところだ」
って意味になります。』
などとやってみるといいかと思います。
(=1人でブツブツ言うor実際に誰かに教える)
そうやって人に説明できるくらい、きちんと頭に入れましょうね
ってことです。
手順2:例文で確認する
型を理解できたら、今度は例文を確認します。
例文は教科書に載っているもので構いません。
例えば、
He is playing baseball now .
(彼は今、野球をしているところです。)
と言う例文があるならば、
文中のどの部分に新出文法が使われているのかを確認します。
この例文の中では、
“ is playing ” の部分が “ be動詞 + ~ing ”に
該当しますね。
また「…しているところです。」という日本語にも
なっています。
だからこれは<現在進行形>の文なんだ、と理解するわけです。
そして例文で確認した後に、
今度は教科書の本文中でどこに、どのように出てきているかも
確認しておきましょう。
新出文法が含まれる英文は、
テストへの出題可能性も非常に高くなります。
教科書本文についてはあとでも触れますが、
このタイミングでその英文を暗記できておくと
すばらしく効率がアップしますね。
手順3:練習問題を解く。
型や例文に触れてイメージできた新出文法が
実際にはどのような感じでテストに出題されるのかを
知っておくのがこの段階です。
わかったつもり・・・
で終わらないために、この練習問題もはずせません。
学校や塾で問題集を配られている人はいいですが、
もし何も手元に無いようであれば一冊購入しておくといいですね。
購入する際に迷ったら「準拠問題集」にしておくのが無難です。
準拠問題集は教科書に合わせて作られたものになりますので、
練習の材料としては最適です。
ただ、問題数がそれほど多くないものもありますので、
たくさん練習したいという場合は、文法だけの問題集を
購入するという手もあります。
なお問題集を購入する際の注意点は、
等の記事を参考にしていただければと思います。
ではここで、
問題集を購入して文法問題を解くときのポイントを2点挙げておきます。
ポイント1:英文だけのものは日本語訳もやってみる。
例えばこういう問題。
-----------------------------------------------------------------------
問.次の文を後の指示に従って書き換えなさい。
He plays baseball. (最後にnowをつけて現在進行形の文に)
-----------------------------------------------------------------------
この問の答えとしては、
He is playing baseball now .
とできればOKです。
ただ、単にこれで終わりとしてしまうのではなくて
日本語訳までやっておこうということです。
この場合の日本語訳は
別に紙やノートに書き出す必要はありません。
頭の中で日本語訳をイメージして、
それが正しいかどうかを答えを見て確認できれば構いません。
こういう習慣をつけておくと、
英語の力は飛躍的にアップしていきますので
ぜひ実践してください。
ポイント2:文法問題以外は解かない。
準拠の問題集を使って勉強する場合、
その中には文法問題のほかにも、
・単語の問題
・重要表現の問題
・教科書本文に関する問題
などが含まれています。
問題集の問題を解くというと、
これら全てに一気に手をつけてしまう人がいるのですが、
この段階(=文法の勉強をしている段階)では
文法の問題だけを解くようにしてください。
その理由は、勉強の流れと集中力が途切れてしまうからです。
どういうことか?
一例を挙げて解説します。
文法の練習をしようと思って問題集を開けたら
単語の問題も出ていたのでやってみた。
そうしたら分からない単語がいくつか出てきたので、
これはマズイと思って、それらの単語を10回書いて・・・
さて気づきましたか?
このケースで言うと、元々は文法の問題を解こうとしていたのに
なぜか単語の勉強に変わってしまっていますよね?
一度こういう風に流れが途切れてしまうと、
元に戻そうと思ったときにはすでに疲れて、
集中力も低下してるってことがほとんどです。
ですから、そのようにせっかくの流れを途切れさせないよう
文法の勉強をしている今は、文法の問題のみを解くように
してください。
どうしても単語の問題が気になる場合は
文法の問題をやり終えたあとにやるようにしてください。
あと、ここで一つ注意点なのですが、
この段階では問題集への書き込みは厳禁です。
直接書き込みはせず、必ずノートを使ってください。
裏紙とかではなくノート、です。
その理由は
をご参考に。
以上、新出文法を勉強する場合の流れについて
お話をしてきました。
繰り返すと、
(1)型を覚える。
(2)例文で確認する。
(3)練習問題を解く。
というものでしたね。
このような流れで、
しっかりと文法事項を理解して、覚えてください。
次はいよいよ教科書本文の勉強へと入っていきます。