今日はいきなり挑戦的なタイトル(笑)ですが、
前回に引き続き、せっかく立てた計画をしっかり継続していくための
ポイントについてお話をしていきます。
前回の記事で
1.継続したいと思う『気持ち』を持つこと。
についてお話をしました。
そのような気持ちを持つことができたら、
あとはそれをずっと継続させることが大切ですね。
そのために
2.継続するための『仕組み』を作ること。
を考えておく必要があります。
この仕組みさえ作れれば、限りなく
勉強が「やめられない、とまらない!」状態に近づけることができるはずです。
ではそのような仕組みをどのように作って行けばよいか?
今回は3つのポイントがありますので、それぞれについて解説をしていきます。
1:計画表で進んだところには必ず印をつける!
作成した勉強の計画において、
きちんと予定通り進んだところには、必ず印をつけておいてください。
サンプルの場合であれば、下段の計画表に書かれてある数字に、
やれたら○をつけるという作業になりますね。
(*サンプルはこちらの記事で配布しています。)
手書きで自作したものであれば、
終わったところは赤ペンで線を引いて消すとか、
横にOKマークをつけるとか、やり方は自由です。
とにかく、きちんとやれているものが、一目で分かるような
状態にして欲しいのです。
このようにする理由は達成感を得るためです。
小学校のときとかにラジオ体操カードってもらいませんでした?
あれって、毎朝ラジオ体操をするとハンコ(シール?)をもらうって仕組みだったと思います。
(*知らない人はこちらを参照。)
ハンコもらうとうれしかったですよね?
カードのすべてのマスにちゃんとハンコを押してもらいたくて、
頑張って早起きとかしませんでしたか?
予定に印をつけていくってのもこれとほとんど同じイメージです。
毎日自分はがんばれているんだな、って自分で自分のことをちょっとほめてあげる感じ。
いつもは三日坊主なのに四日も続いてる・・・とかね(笑)
とにかくきちんと印をつけることで、進み具合が目で見て分かるため
そういう達成感が持ちやすいのです。
そしてこの達成感は、続けて頑張ろうと思う原動力にもなります。
ですから、計画表で進んだところには必ず印をつける!
これを忘れずにやってください。
2:感情理由を紙に書いて貼っておく!
前回の話に出てきた感情理由をいつでも目に入る位置に貼っておいてください。
一日に何度も目にするっていうのが理想ですね。
そしてできれば、少なくとも1日に1回、
この貼った紙をしっかり見て、そこに書かれた感情を思い出して欲しいのです。
思い出す=テスト後の自分をイメージする、ということですね。
そうすることで気持ちがブレずに、前に進むことができます。
「別にそれならノートか何かに書いておいて、1日1回見るようにすればいいじゃないか?」
と思うがいるかも知れません。
ただ、これは見える位置に貼っておくというのがポイントなわけです。
前回もちょっとお話した脳の仕組みの話でもあるのですが、
何度も何度も目にしているものを、脳は自然と大事なものだと認識するのです。
そしてそれは意識の奥の無意識の部分に刷り込まれます。
無意識って意識より強いんです。
例えば前回の話の中で、
理屈:今回のテストで点が取ればいい高校に行ける!
感情:まぁ別にランク下げてもいいか・・・。
という場面がありましたよね。
ここの理屈は、きっとその先にいい大学に行って、そしていい会社に就職するんだ!
みたいな考えがあって出てきた理由だと思います。
こういうのはすごく意識的なものなわけです。
一方で感情の方は、意識的に「ランクを下げてもいい!」って考えているわけではなく、
単に「楽したいな~」「面倒だな~」って心の奥底の声に従っているだけですね。
この心の奥底の声の持ち主が実は無意識なんです。
意識よりももっと深いところにあって、
その人の行動や感情を左右している、もう1人の自分とでも言うべきでしょうか?
「野菜は身体にいいから食べなければいけない。でも嫌いだから食べない。」
これも前半が意識で、後半が無意識に支配された状態って分かりますか?
嫌い!って意識してるわけじゃないんですよ。無意識に嫌いなもんは嫌いなんです。
話を戻しますが、
今話したとおり、意識より強いのが無意識です。
その無意識の中に言葉を刷り込むには、何度も目にするのが一番なんです。
あとは何度も聞くというのも効果的。
だから、毎日目に入るところに感情理由を貼っておくと、
その感情理由が無意識にドンドン取り込まれてくるんですね。
そうすると、
もともとの無意識の住人だった「さぼり隊」(笑)と
新しく住み着いた感情理由が戦ってくれるわけです。
「さぼっちゃダメだ、だってこういう感情になるんだから!」って。
何か意識とか無意識とか難しい言葉が出てきましたが、
感情理由を書いた紙を貼っておく理由を簡単にまとめてしまうと、
「何度も見ているうちに頑張る気持ちが強化される!」
からってことです。それを脳の仕組みを元に解説してみました。
3:周りの人を巻き込む!
これもすごく効果的ですね。
自分の計画を継続させるために家族や友達、先生など
巻き込める人を巻き込んで協力してもらうということです。
具体的にはどうするか?
まずは協力者に対して宣言をします。
「自分はこんな計画で勉強していくから宜しく!」
って。計画もそこで見せてしまいます。
そうして、
「もしさぼってそうだったら怒って!」
「途中、ちゃんと進んでるか聞いて!」
と、お願いをしておきます。
ここまでやっておくと、
何となく途中で計画をやめたくなったおきにも、
「あのときやるって言っちゃったしな・・・」
「本当に怒られたら嫌だな・・・」
と、やめるのを踏みとどまって、継続するきっかけとなるはずです。
また、実際に計画通りきちんと進んでいると、
途中で進み具合を聞かれたときに
「すごいな~、ちゃんとやれてるんだね!」
と相手からほめてもらうこともでき、
それが更に頑張るためのきっかけにもなるわけです。
1人の協力者だけだとさぼってしまいそうだと思う人は、
複数の協力者を作っておくといいですね。
ここままで計画を継続する3つの仕組みについて
お話をしてきました。
まとめると、
1.計画表で進んだところには必ず印をつける!
2.感情理由を紙に書いて貼っておく!
3.周りの人を巻き込む!
というものでした。
どれも中身はいたってシンプルなんですが、
実際にやってみれば効果は絶大です。、
これらをしっかり利用できれば、立てた勉強の計画が
「やめられない、とまらない!」
という理想に近づくことができると思います。
さて、ここまで数回にわかって勉強の計画についてお話をしてきました。
お話した全てをいきなり完璧にこなすのは難しいかも知れませんが、
どれか一部のものだけでも、これまで出来ていなかったものを
取り入れてみるだけで、次回のテスト結果は大きく変わってくるでしょう。
ぜひここまでの話を参考にしてください。