勉強法コラム

勉強は何のためにするのか?~勉強する理由~

 

 

「勉強は何のためにするのか?」

 

その質問の答えはこれまで様々なところで語られてきたと思います。
そしてその語られる場所、語る人によって、その答えは形を変えてきました。

 

参考までに、自分がこれまで聞いた(見た)事のある勉強する理由は、

 

・いい学校(中高大)に進学するため。
・いい会社に就職するため。
・学校でいい成績を取れたら嬉しいから。
・ライバルに勝ちたいから。
・将来海外に行って役立てるため。(英語)
・いい生活をするため。
・選択の幅を広げるため。
・立派な大人になるため。
・自分の才能を開花させるため。
・教養豊かな人間になるため。
・親を喜ばせる(安心させる)ため。
・親に怒られるから。
・いろんな知識を吸収するのがたのしいから。
・やりたいことができるように。
・やっておかないと後悔するから。
・手に入れたいものを手に入れられるように。
・忍耐力をつけるため。
・論理力をつけるため。
・世の中の仕組みを理解するため。
・人にだまされないため。
・面白いから。
・誰かにほめて貰うため。
・勉強できた方がカッコいいから。
・勉強できた方がモテるから。
・誰かを見返したいから。
・将来の夢を見つけるため。
・自分の成長のため。

 

などなど・・・。

 

まぁ似たようなもの、重なるものもありますが、
ざっと思いついたのはこれくらいです。

この質問に対して、
世の中には、きっともっとたくさんの
答えが存在していると思います。

でも誰も「答えはこれだ!」ってものにたどりつけてないんですね。

 

そらくこの質問って、日本中のありとあらゆるところで
繰り返されてきた質問だと思うんですよ。

遠い昔からずっと。
そして今この瞬間も、誰かが先生にこの質問をしてるかも知れない。

世界の他の国々においても同じですよ。

でもきっと、日本中、世界中探しても、
1つの答えにはたどりつけない。

それはなぜなんでしょうか?

 

それはずはり、

『質問者の置かれている状況によって答えが異なるから』

なんです。

 

まぁ当たり前と言ってしまえば当たり前ですね。

 

 

に将来の夢が決まっている人であれば、
その夢を適えるために勉強することが必要になるかも知れないですし、

反対に、夢がまだ決まっていない人であれば、
それを見つけるために勉強する必要があるわけです。

 

「じゃあ、勉強をする以外で、夢を見つける方法はないのか?」

 

いいえ、あります。

 

勉強しなくても見つかる夢はあるでしょう。
でも、勉強しなければ見つからない夢もあります。

勉強していれば、勉強せずに見つかる夢よりも、
もっと自分にあった夢を見つけることができるかも知れません。

でもそれはやってみないとわからないわけです。

 

る中学生の男の子の話です。

「夢なんか見つける気は今ないし、
そもそも勉強なんて面白くないしやりたくないんだ!」

こんな子がいました。

 

さて、この子の「勉強する理由」はなんでしょうか?

 

一つ、質問をしてみました。

「そうだね、勉強って面白くないよね。
ところで君は、高校には行きたくないのかい?」

 

すると彼は、こう答えました。

「…勉強はイヤだけど、高校は行ってみたい。」

 

もう勉強する理由がはっきりしていますよね。

 

の生徒にとっての勉強する理由は、
将来お金持ちになるためでもなく、教養豊かな人間になるためでもなく、
親に叱られるからでもなく「高校に進学するため」になるわけです。

もちろんその理由があるから努力する、とは限りません。
理由があることと、努力することはイコールではありませんから。

 

この彼には、

「将来いい会社に就職したいなら、勉強しておいた方がいいよ!」
「将来の夢を見つけるためにも、勉強しておいた方がいいよ!」
「勉強することが、君たちの仕事なんだから!」

どれも全く説得力を持ちません。

多くの中学生たちも同様に、上記の理由を伝えてもピンとこないはずです。

 

もちろん高校に行きたいと願っていない子であれば、
高校に行くために勉強が必要という理由も通じませんね。

高校には行きたくない、だから中学を卒業したら働く
というのであれば、そのために必要な勉強をすることが理由になるかも知れません。

でももし親や先生がその子を高校に行かせてあげたいなら、
勉強する理由よりも、高校に進学する理由を見つけてあげる方が先決ですね。

勉強する理由は1つではありません。
だから1つの答えを見つけようとすることが
そもそも間違っているんです。

置かれた状況に合った答えを探すべき、です。

 

 

て、ここまで答えは1つではないという話をしてきたのですが、
それは実は「個人にとって」という話です。

勉強をするということ自体は、本来1つの大きな意味を持っています。

そしてそれは、

「人間らしく生きるため。」

です。

勉強をしたくない中学生や高校生にこんな話をしても何の説得力もありませんが、
まぁ敢えて1つの答えを求めるならこうなるということです。

 

の世に生きている動植物は全て、学習するという能力を持ち合わせています。
それはいわゆる本能的に備わっているもので、生きるために必要なことなんですね。

ただ、そういう動植物たちのなかで、単に生きるために学習するだけではなく、
勉強ができるというののは人間だけなんです。

勉強をすることで、人は文化や時代を作ってきました。
また言葉や絵を生み出し、歴史を後世に伝えてきました。

つまり勉強することができるということは、
人間と他の動植物とをわける大きな境目になっているということです。
(*もちろんその他の部分での違いもありますよ。)

もし生まれてから全く勉強しなければ、
言葉もしゃべれず、服も着れず、
ただ寝て、起きて、食べて、また寝るを繰り返す
野生動物と同じになってしまいます。

ですから、どれだけ勉強嫌いの人でも、これまで沢山のことを
勉強していきているはずなんです。言葉だって話せますよね。

 

そして大人になって社会に出ても、勉強はずっと続きます。

会社に入ったら、新しい会社の仕事内容やルールを覚えなければならないですし、
能力をアップするために、また勉強しなきゃいけない。

ですから人間って子どもから大人まで、一生勉強し続ける生き物なんです。

小中高と勉強していくのは、大人になってから勉強し続けるための
トレーニングをしているに過ぎません。

そしてそうやって勉強していくことが人間らしく生きるために必要なことだってことです。

勉強する本来の理由は

「人間らしく生きるため。」

です。

でもそれは人類全体にとっての勉強する理由。

個人にとっての勉強をする理由は、
その個人の目の前に転がっています。

そしてそれを見つけるのもまた、勉強です。

 

以上、

「勉強は何のためにするのか?」

その答えについてのわたしなりの考えでした。

 

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