さて今回から教科別のノートの作り方と使い方について
お話をしたいと思います。
教科別ということで5教科あるわけなんですが、
今回は英語のノートについてです。
英語のノートはまず
1.学校の授業用
2.問題演習用
3.単語/熟語暗記用
という目的別にわけるのがベストです。
どれも前回の記事
で大体のところまではお話しましたが、
1.学校の授業用
に関してだけ、追記というか、もう少し細かく解説を
しておきたいと思います。
英語の授業用ノートの作り方
学校の授業用ノートには、
・教科書の英文
・教科書の英文の和訳
・先生の説明(板書)
の3つをしっかり書き込みます。以下のようなイメージですね。
では、それぞれの項目について解説をしていきます。
教科書の英文
教科書の英文はノートの左ページに書きます。
各英文の最初には①②③…などの番号を振って、
1行空けて次の英文を書き写すようにします。
ときどき、書き写す時間がもったいないからと言って
教科書のコピーをそのまま貼り付ける人がいるのですが、
ここはやはり自分の手で書いて欲しいところ。
特に英語が苦手という人ほど英文は自分の手でしっかり書いてください。
なお英文を書き写すタイミングは授業の前、
つまり予習で写しておくということになります。
予習でしっかり英文を写しておき、学校でその英文の説明があったときに、
必要なことをしっかりメモしておくようにします。
メモは直接その英文に書き込んだり、
1行空けたスペースに書き込めばいいでしょう。
教科書の英文の和訳
英文の和訳は、ノートの右のページに書きます。
左ページの英文と対応する番号(①②③…)をつけておきます。
学校の授業で先生が言ってくれる訳を聞き逃さないように
注意が必要ですね。
なお塾の先生に聞いたり、教科書ガイドを見たりすることで
英文の和訳内容を知ることもできますが、
学校の先生に中には、
「授業の中で教えた訳ではないとダメ!」
という人もいますので、
基本的には学校の授業内で訳を完成させるようにしてください。
(*大体そういう先生は塾嫌いの人。)
先生の説明(板書)
先生が黒板に書いて説明してくれたことも書き写しておきます。
説明の中心は新しく出てきた文法事項の説明になるはずです。
なお英文中のポイントについては、書き写した英文のところに書いてください。
ちなみに、たっぷりと説明をする先生で
ノートのスペースが足りなくなる場合は、
次のページを解説をまとめる用に使ってください。
教科書内の問題を解く場合も同様に次のページを使うといいでしょう。
もちろん板書を写すだけではなく、
先生が口頭で話したポイントもしっかり書き込んでおいてください。
以上、英語のノートの作り方ででした。
ノートを使った英語の勉強法
では、ここからはこれらのノートを使ったテスト勉強の仕方について
解説していきたいと思います。
なお英語の勉強の仕方の全体像については
に書いていますので、そちらを参考にして欲しいのですが、
今回はそこに付け加える内容を書いていきます。
STEP1:単語を暗記する
単語の暗記には、単語/熟語暗記用のノートを活用します。
絶対暗記の中学英単語!意味とスペルの覚え方(でもその前に?)
では、覚えるべき単語を1枚の紙にまとめる、という話をしましたが、
実際に覚えられるなら、紙でもノートでもどちらでも構いません。
ただ紙は保存性にも欠けますし、すぐ紛失してしまう可能性があるので
どちらかと言うとノートの方をオススメします。
細かい覚え方については上記記事と、前回の記事を参考にしてください。
STEP2:新出文法をマスターする
文法の勉強法についても
に一通りはまとめてあります。
そこではまず「型を覚える」ということを書いているわけですが、
そのときに英語の授業用ノートを活用して欲しいのです。
活用できるようにするためには、
型に関する説明をノートにしっかりまとめておかなければなりません。
学校の先生の解説をしっかり聞いて、
今回出てきた新しい文法がどんな型で、またどんな名称で呼ばれているのかを
きちんと分かりやすく書いておきましょう。
そうしてテスト勉強のときに参考にするわけですね。
STEP3:教科書本文を覚える
教科書本文の勉強法に関しては、
に書いていますが、そこでは手順0として再度教科書の英文と日本語訳を
書き写すことを推奨しています。
そしてそこには書いていなかったのですが、
英文を写すときには、できれば教科書ではなく、
解説を書き込んだ学校の授業用ノートの英文を見て書き写して欲しいのです。
そうすることで、写しながらも解説を目にすることになりますよね。
「あー、ここが大事だったんだ。」
「ここに新しい文法が出てきているんだな。」
など、単に教科書を見ながら写すよりも勉強になるはずです。
ほんのちょっとした工夫ではありますが、
限られた時間で効率的に勉強していくためには、
このような細かい工夫の積み重ねが大事です。
書き写せたあとは、
も参考にしつつ、しっかり英文を暗記していってください。
STEP4:準拠問題集を解く
最後は問題集を解いているときのノートの活用法ですが、
問題集を解いていて間違ってしまった場合、
間違えた原因となった単語や教科書本文の該当部分に
印をつけておきましょう。
そうすれば後からノートを見返したときにも、
「あー、そういえばココが問題に出てて間違ったんだな」
「おっと、この単語、また忘れないようにしておかないと。」
という感じで、次に同じ間違いをしてしまわないように意識することができます。
こういう印付けができていれば、
テストの前日にノートをさっと見直すだけでもいい確認になりますね。
以上、各STEPごとのノートの活用法について解説をしてきました。
ここで分かったと思いますが、
ノートは一度作ったら、それで終わりではありません。
その後勉強をしていく中で、何度も何度も活用することが大切なわけです。
是非今日の記事を参考に、英語のノート術を極めてください。