勉強の悩みや疑問

一日に何時間くらい勉強すればいいのか?[小中学生編]

 

今日は勉強時間の話についてです。

親御さんから

「今の時期ってみなさんどれくらい家庭で勉強してるんですか?」

と、よく聞かれますので、それに関するデータの紹介と
個人的な意見を交えてお話したいと思います。

ちなみにですが、ここでは平日の勉強時間を中心にお話しますね。
つまり休日に勉強する時間は、自ずとこれからお話しする時間より
長めに設定することが望ましいということになります。

 

さて、まず家庭での勉強を

1.学校の宿題
2.宿題以外の勉強

にわけて考えます。

なおここで取り上げているデータは全て、

(ベネッセ教育総合研究所)
第2回 放課後の生活時間調査-子どもたちの時間の使い方[意識と実態] 速報版 [2013]

から引用しております。

 

1.学校の宿題をする時間

<小学5・6年生>

この学年に関しては、30分~1時間程度という割合が
全体の約7割を占めています。
次に多いのが15分程度の人たちですね。

全くしないという子の割合が非常に少ないという特徴もあります。
学習習慣をつける大事な時期ですから、
学校側も何らかの宿題を出していることが多いのだと思います。

<中学1~3年生>

どの学年も基本的には30分~1時間程度と、
小学生からあまり変化が見られない傾向にあります。

ただ小学生と違うのは、2時間以上やるという人も増えた一方で、
全くしないという人の割合も増えていることです。

せっかく小学生のときに身に付いた学習習慣が崩れてしまうのは
非常もったいないですね。

ちなみに全く~5分程度しか勉強しないという人の割合は、

中1:7.0%
中2:12.0%
中3:10.5%

となっており、中2の割合が一番高くなっています。

これはおそらく中2が「中だるみの時期」と言われるものと
関係していると思いますが、
宿題を出されてもやらない層も多い時期(いわゆる反抗期)
であることもその要因に含まれると思います。

 

2.学校の宿題以外の勉強をする時間

<小学5・6年生>

小学5年生、6年生ともに、一番多いのは30分程度やる子たちです。
割合としては全体の25%程度。
反対に全く勉強しないという層も同じくらいの割合いるというのも特徴です。

学校の宿題はほぼ全員がやっているという学年でしたので、
それを終えたら勉強を終えた、としてしまう子が多い学年だと言えます。

なお30分以上勉強できている子とそうじゃない子の割合が
小学6年生ではほぼ半々になっています。

経験上ですが、

「小学校のときはまあまあ出来てるから大丈夫だと思ってたのに、
中学に入ってガンと成績が下がってきた・・・」

という子は、小6で30分勉強できていなかった層に属していることが
多いように思います。

中学に進学して泣かないためには、宿題以外の1日30分の勉強を
習慣づけておくことが大事なのではないでしょうか。

<中1~3年生>

小学生同様、宿題以外の勉強をしない(5分未満も含む)という子達が

中1:19.5%   
中2:23.9%
中3:11.2%

います。

さすがに中3になると受験に向けて少しずつやり始める子が増えるので
全くやらない子の割合は少なくなるのですが、
やはり学校の宿題と同様に中2が一番勉強していないということになります。

ちなみに、30分以上勉強できている層は、、

中1:66.9%
中2:64.3%
中3:83.8%

と中1、中2でも60%はいます。

中3になるとほとんど子たちは勉強し始めますから、
結局差が付くのは中1と中2の期間だということがここからも
わかりますよね。

特に中2。ここをがんばれるかどうかは中3になってからの
受験を大きく左右します。

 

じゃあ結局どれくらい勉強すればいいのか?

ここまで見てきたデータをもとに、理想の勉強時間というものを
考えてみたいと思います。

<小学5・6年生>

先ほども言いましたが、宿題以外に1日30分は
最低勉強していおいて欲しいと思います。

ただこれはあくまで最低です。

1時間以上毎日勉強できている層も約20%はいますから、
中学に入って遅れを取りたくないという人は、
1日1時間以上は勉強する習慣をつけておく方がいいですね。

ちなみにこの学年のうちにやっておくべきなのは、
国語の漢字や読解力、算数の計算力をつける勉強です。

簡単なものでも構わないので、とにかく継続しておくことが大切。

市販のドリルのようなものを購入してやるのがいいでしょう。

<中1>

宿題以外で勉強する時間が1番多いのは1日約1時間程度
次に多いのが30分程度です。

ですから中1であれば1日1時間程度は勉強できることが望ましいですね。
勉強する内容はその日学校でやった内容の復習で構わないと思います。

ただ、将来的に上位の高校を目指していくのであれば、
この時期から1日2時間~3時間の勉強を意識しておいた方がいいでしょう。

現にそれくらい勉強している人の割合も15%ほどいます。

<中2>

中だるみの中2ですが、1日30分程度と1日1時間程度勉強している層が
ほぼ同じくらいの割合で存在しています。

また先ほども言ったように全く勉強していない人の割合も同じくらいの
割合存在しています。

とにかくこの学年は、勉強の習慣を途切れさせないこと、これに尽きます。
理想はやはり中1と同様に最低1時間は毎日机に向かって欲しいのですが、

疲れて十分に出来ない日は30分でも15分でもいいので
とにかく全くゼロの日を作らない努力をして欲しいと思います。

そういう小さな積み重ねが中3になって受験勉強を始めたときに
大きな力となりますので。

またこの学年くらいになると、苦手な教科もはっきりしてきていると思います。
先ほどの1日1時間というのはあくまで平均的な時間です。

ですから、苦手科目があって、それを何とかしたいと思うような場合は
それでは足りなくなってしまいます。

苦手があるということは、マラソンに例えると、
他のランナーたちより遅れて走っているというわけです。

うしろから追い上げようと思っても、他の人と同じペースでは
追いつけませんよね。

ですから、苦手なものがある場合は、もっとペースをあげて勉強する必要が
あるわけです。

これを中3になってからと考えていると、
もう完全に追いつけないところまで離されてしまいます。

上記にも書いたとおり、中3になると多くの人は勉強し始めますから、
追いつくならこの中2のタイミングがベストなわけです。

1日1時間+苦手克服という目安を目標で取り組みましょう。

なお、中1のところでも書きましたが、
上位の高校に合格することを狙っている人であれば更に勉強時間が
必要になります。

<中3>

データにもあったとおり、80%以上の人が30分以上の勉強をしています。
やってない、やれてないという場合は本当に危機感を持って欲しい学年です。

・あとでやればいい。
・いつかやればいい。
・部活を引退したらがんばる。

こういう気持ちの人はどんどん周りに引き離されます。

塾や家庭教師を使って強制的に勉強する環境を用意するという人が増えるのも
このタイミングからですね。

中3生の勉強時間の内訳としては、

30分~1時間:11.2%
1時間~2時間:23.0%
2時間~3時間:25.9%
3時間以上~ :22.8%

と、半数近くの人は毎日2時間以上勉強をしています。

もちろん部活をやっている人は勉強時間が取りづらいかも知れませんが、
ただ部活が終わるまで手を抜いてしまっては、
結局内申点が取れずに志望校に届かないということになってしまいます。

時間がないと思う人は、勉強する時間が足りない!と悩んでいる人へという記事も参考にして
少しでも多くの勉強時間を確保できるように心がけてください。

1日の勉強時間の目安としては、現状維持で最低2時間程度。
苦手を克服したいとか、1ランク上の学校を狙いたいとかであれば
3時間以上は必ず確保するという意識が大切です。

また受験に向けては計画的に勉強を進めていくということも大切ですので、
高校受験の勉強法(6)受験までの合格スケジュールの記事も参考に、
年間のイメージをしっかり持っておいてください。

 

以上、学年ごとに1日どれくらいの時間勉強すればいいかという話をしてきました。

中学生に関して言うと、宿題とそれ以外の家庭学習を合わせて、

【学年プラス1時間】

これくらいを基準にしておくのが理想に近い形ですね。

中には、

「こんな程度の勉強時間じゃ足りない!もっと勉強させるべきだ!」

なんて先生もいらっしゃるかも知れませんが、
ここに挙げたのは、あくまでわたし個人が掲げた目安です。
あとは状況にもよって変わってくると思います。

もちろん時間をかけても中身が伴っていなければ意味はありませんから、
このサイト内の他の記事も参考にしながら、より効率的に勉強していくことも
心がけてください。

 

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