「問題集は1冊を何回もやった方がいいですか?
それとも何冊もやった方が良いですか?」
という質問をよく受けます。
ネット上でも、いろんなところで
この質問に対する答えが書かれていますね。
それらを見ていると、
「1冊を何回もやる派」と「何冊もやる派」
に大きくわかれているようです。
1冊を何回もやる派は、
1冊すら十分にできていないのに、
何冊もやっても意味がないのでは?
という考え方。
一方で何冊もやる派は、
1冊にこだわっていると問題に偏りができてしまうから
複数冊をこなす方がいいという考え方。
さて、どちらの主張の方が正しいと思いますか?
個人的な回答を言わせてもらうと、
「ケース バイ ケース」
です。
つまり、
1冊を繰り返しやるか、何冊もやるかは、
その場面(学習内容)によって使い分ける必要がある
ということです。
ではここからは、
「1冊を繰り返しやった方がいい場合」
と
「何冊もやった方がいい場合」
のそれぞれについて解説していきたいと思います。
1冊を繰り返しやった方がいい場合の典型例は
1.その科目が苦手である場合
2.時間がない場合
3.その問題集からテスト問題が作られる場合
です。
1.その科目が苦手である場合
苦手な科目の場合はたくさんの問題集を解くより、
1冊の問題集を完璧に仕上げることをオススメします。
その理由は、確実に出来る問題を増やしていく必要が
あるということと、1冊やりきったことによる
自信を持つためです。
1冊を何度も繰り返しやることで、
その1冊の中に出てきている問題は解けるように
なってくるはずです。
そうやって、1つ1つ出来るようにしていくことで
力がついてきますし、
そうやって1冊をやりきったときには、
「よし、この1冊の中に出てきてる問題なら完璧!」
と自信を持つことができるようにもなります。
そうやって解ける問題を増やし、自信につなげることで
結果的に苦手意識もなくなっていくのです。
2.時間がない場合
テスト前などで時間がない場合も、あれこれ手を出すより
1冊に集中した方が効率が良いことがあります。
いろいろと手を出しすぎて、
どれも中途半端になってしまうくらいなら、
1冊を何度か繰り返し、
確実に出来る問題を1問でも増やしておいた方が
点数へとつながりやすいです。
3.その問題集からテスト問題が作られる場合
学校の定期テストでは、学校で配布されている問題集から
そのままの問題が出題されるというケースもあると思います。
そういう場合は、余計な問題集をいろいろやるよりも、
出されると分かっている問題集をしっかりやりこんでおいた方が
点数が取れることは言うまでもありません。
テスト前になると提出物となる学校の問題集ですが、
その提出のためだけに1回やって終わり、としている人が
多いようです。
もしその問題集から何問か出題されているとしたら?
とてももったいないですね。
特に数学の場合、難しめの応用(文章)問題を
ほぼ問題集からそのまま出題する学校もあります。
丸々同じ問題ではなくても、少し数字が変えられているだけで
考え方は同じという問題であることも。
そういう場合も、しっかり問題集をやりこんでおくことで
得点できる可能性が格段に高まりますよね。
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以上のような3つのパターンは、
基本的に1冊の問題集を繰り返し解くということを
意識した方がよいケースとなります。
では続けて、何冊もやった方がいいと思われるのは、
どういう場合か?
これは単純に、先ほどとは逆パターンの場合ですね。
1冊を繰り返しやった方がいいというケースに
当てはまらないものは複数冊をやっておいた方がいいという
ことになります。
特に受験のための学習であったり、
しっかりと応用力をつけたいと思う場合は
どうしても1冊では物足りないということになってしまいます。
ですから、なるべく早く1冊目を終わらせて
次の問題集に取り組めるように計画的に学習を
進めることも大切になりますね。
ただそうはいっても、何冊もやるとなると
時間がかかってしまうというのも事実。
「たくさんやりたいけど、時間がなくて・・・」
という人も多いのでは?
そういう人の為に次回の記事では、
「超速で問題集を解く方法」
という話をしたいと思います。