中学受験の勉強法

中学受験は自宅学習だけで合格できるか?

 

今回は

 

【中学受験は自宅学習だけで合格できるか?】

 

というテーマでお話していきたいと思います。

 

たまたま先日、高校受験に向けたサポートを
させてもらっているご家庭から、

 

「下の子が今度小学4年生になるんですが、
私立中学の受験をさせようかどうか、迷って
います。その場合はやはりどこかの塾に行か
せた方がいいのでしょうか?」

 

というご質問を受けましたので、そこで
お答えした内容をシェアしておきたいと思います。

 

上のお子さんは公立の中学に進学されました
が、その中学の評判がどうもいまいちという
ことで下のお子さんは中学受験を視野に入れ
始めたとのことです。

 

まぁ中学受験をする“動機”の一つとしては
よくあるケースですね。

 

そして、中学受験をするなら塾に行くべきか
どうかということなんですが、それを決める
大きな基準は2つあると考えています。

 

その基準とは、

 

1.志望校のレベル
2.家庭でのサポートレベル

 

です。ではここからは、それぞれについて解
説をしていきますね。

 

 

1.志望校のレベル

 

基本的に狙う志望校のレベルが高ければ高い
ほど、塾のサポートは必要になると考えてく
ださい。

 

その理由を説明する前に、まず考えてみて欲
しいのですが、中学受験と高校受験の大きな
差って何だと思われますか?

 

これは実は、学校での学習内容と受験に出題
される内容のレベル差、です。

 

高校受験の場合は、よほどの難関高を除けば
中学で学習した内容のと同レベルか、その延
長線上の知識があれば、大半の入試問題を
解くことができてしまいます。

 

一方で中学受験では、小学校では習わないよ
うな問題が何問も平気で出題されるというこ
とが起こっています。

 

つまり、中学受験に合格しようと思うのであ
れば、小学校で習わない発展的な内容を、別
で勉強しなければならないということになる
んですね。

 

そしてこの発展的な内容のレベル差というの
も存在していて、難関校になればなるほど、
内容はどんどん難しくなってきます。

 

そんな内容を家庭だけでマスターしようとす
るのは、正直厳しいですよね。

 

ですから、そういったレベルの高い学校を
受験したいと考えるのであれば、やはり塾を
利用するというのが一般的になるわけです。

 

ちなみにですが、じゃあどれくらいのレベル
の学校から塾が絶対不可欠になってくるのか?

 

ここでいうレベルとは“偏差値”だと思って
ください。

 

模試を主催する会社によって、若干のズレは
ありますが、経験上偏差値が45を越えるよ
うな学校を狙う場合は、しっかりと塾のサポ
ートを受けながら学習した方がいいと思います。

 

もちろん偏差値44の学校だから塾に行かな
くて良いと言っているわけではありません。
あくまで目安です。

 

・・・ではせっかくなのでここで1つ、裏技を
お教えします。

 

塾通いをさせるかどうか迷ったときに使える
裏技です。

 

例えばお子さんが偏差値43のA中学に行き
たいと言い出したとします。

 

偏差値45を切っていますから、上記の基準
に照らし合わせれば、塾通いが必須ではない
と考えることもできます。

 

ただ本当にそれで大丈夫なのか不安になります
よね。どうせ受験をするのであれば合格させ
てあげたいですし。

 

そんなときに使える裏技は、

 

「志望校の入試担当者に直接聞いてみる。」

 

という方法です。

 

個別の説明会をやっているのであれば、それ
に参加して聞けばいいと思います。また電話
で質問してみてもいいでしょう。

 

そういう場を利用して、

 

「そちらの中学に入学される方は、塾に通っ
て勉強された方が多いですか?」

 

と聞いてみてください。そしてそのときの
担当者の反応が、

 

「ご自宅でしっかり勉強すれば・・・」

「だいたい半々くらいの割合で・・・」

「今からコツコツやっていけば・・・」

 

などであれば、家庭学習で乗り切れる可能性
も高まります。反対に、

 

「塾通いされている方が多いですね。」

 

となる場合は、通塾を検討される方が確実か
と思います。

 

ぜひ参考にしてみてください。

 

 

2.家庭でのサポートレベル

 

塾に通うべきかどうかを決める2つ目の基準
は家庭でのサポートレベルです。

 

『家庭でのサポートレベル』と言われても
ちょっとわかりにくいかと思いますので、
早速解説をしておきます。

 

家庭でのサポートレベルとは2つの視点で
考えます。

 

1つ目は親の指導力です。

 

中学受験の問題を解けるだけの学力が親にあ
るかどうか、また、それらの問題を分かりや
すく解説できる能力と根気があるかというの
がここに含まれます。

 

2つ目はサポートできる時間です。

 

1日5分しかサポートに充てられないのか、
それとも1日に3時間でも4時間でも、子ど
ものサポートに時間を充てることができるのか?

 

この2つを掛け合わせた、

 

【 親の指導力 × サポート可能時間 】

 

これが『家庭のサポートレベル』というもの
になります。

 

このレベルをはっきりとした数値で表すのは
不可能ですが、塾へ通わせるかどうかを考え
るときには、一度イメージしてみて欲しいのです。

 

ちなみにですが、このサポートレベルは2つ
の掛け算になっていますから、

 

いくら指導力があっても、指導に充てる時間
が十分に取れなければサポートレベルは下が
りますし、

 

反対に専業主婦で時間はたっぷりあるとなっ
ても指導する力がなければサポートレベルは
低くなります。

 

中学受験は、高校受験や大学受験なんかと比
較しても、圧倒的に“親”のサポートが必要
な受験です。

 

受験をするのは小学生。当然まだまだ子どもです。

 

1人で受験戦争の中を走り抜けれるほど、
知識もなければ、体力も無い、また当然経験
もありません。

 

そんな子どもを正しく出口へ導くにはやはり
親のサポートが不可欠なわけです。

 

ただ、いろんな事情で十分なサポートが難し
いという場合もあるでしょう。そんなときは
変わりにサポートしてくれる塾に頼るという
ことも必要になるわけですね。

 

 

以上、ここまで

 

1.志望校のレベル
2.家庭でのサポートレベル

 

という2つの基準で塾に通うかどうかを決め
るという話をしてきました。

 

ここまでを踏まえた上で、塾通いの必要性が
ないと感じられた場合は、自宅学習で受験に
向かうということも可能になろうかと思います。

 

次回は、じゃあそうやって塾には行かず自宅
で中学受験をしようと決めた場合に心がける
ことについてお話したいと思います。

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