勉強法コラム

勉強の努力は報われない~努力は報われるのウソ~

 

 

「努力をすれば勉強ができるようになる。」

 

世の中にはそう思っている人が多いですね。
いきなりですが、今日はこれを否定します。

 

そうです、努力をしても勉強はできるように
なりません。

 

その点について話をしたいと思います。

 

 

努力しているけど伸びない

 

「勉強はがんばっているんですけど、成績が
思うように伸びないんです。」

 

私の塾に訪れる人の中には、このような悩み
を抱えている人がいます。

 

そういう人たちは自分なりに努力はしている
んですね。でも、伸びない。

 

つまり、最初に言ったとおり、

 

『努力しても勉強はできるようにならない』

 

という経験をしているわけです。

 

ただ、こういう話をすると、

 

「じゃあ、努力はいらないんですか?」
「努力しても無駄ってことですか?」

 

そういう声が聞こえてきます。

 

勉強に努力は必要です。努力しなければ勉強
はできるようになりません。

 

でも・・・

 

間違った努力をしていては、いつになっても
勉強はできるようにならないんです。

 

努力しているのに伸びない・・・
という人は、そんな間違った努力をしているのかも知れません。

 

間違った努力

 

以下は私の実話です。

 

先日、私の友人が大きな怪我をして入院する
ことになりました。

 

それでちょっとお見舞いにと思い、入院先の
病院に向かったんですね。

 

電車で乗って向かったんですが、途中で携帯
を家に忘れてしまったことに気付きました。

 

初めて行く病院で、携帯の地図を見ながら行
こうと思っていたため、実はちょっと心配でした。

 

まあただ、家を出る前に少しだけ地図を見て
いたので、おそらく大丈夫だろうと、その
まま向かったわけです。

 

目的地の病院へは、最寄り駅を背に向けて
大体10分くらい歩けば到着すると記憶していました。

 

そして途中に大きな公園があるので、そこを
左に曲がるということも覚えていました。

 

駅から出て歩き始めると、まもなく公園が
見えてきました。そしてその公園を左に曲が
って歩き続けました。

 

天気もよく、初めての土地だったので、景色
を眺めながらのんびり歩いていたのですが、
全く病院にたどり着く気配がありません。

 

そのうち住宅街に入ってしまい、どう考えて
もこの付近に病院らしきものはないだろうと
いうところまで来ました。

 

もうかれこれ駅から15分以上歩いています。

 

これはさすがに道に迷ったなと思い、とおり
すがりの人にちょっと声をかけてみました。

 

「あの、すみません。○○病院を探してるん
ですが、どちらに行けばいいでしょうか?」

 

「あー、○○病院なら、××駅の向こうですよ。
駅越えたら案内版が出てると思います。」

 

「え・・・、あ、そうですか。ありがとう
ございます。」

 

このときようやく気付きました。駅を背にし
て歩くという方向が全くの逆だったこと、
そして15分歩いたという“努力”が無駄に
なってしまったということに。

 

まぁもちろん歩いたこと自体は健康にいい影
響をもたらしてくれるかも知れません。

 

ただ目指す目的地へは全く近づけなかった
わけですから、その視点で見れば“無駄”だっ
たというわけですね。

 

その後は、15分歩いて駅へ戻る気力がなく
なり、近くを通ったタクシーで病院へ向かいました。

 

もちろんこのタクシー代も“無駄”な出費で
すね。(道を間違えなければこの出費もなか
ったわけで。)

 

上記は私の恥ずかしい失敗談ですが、実は
これと同じようなことが勉強でも起こり得る
わけです。

 

つまり、

 

「いくら努力をしたとしても、それが間違っ
た努力であれば、目標にはたどり着けない」

 

ということです。

 

私が反対方向に歩いてしまったように、的は
ずれな勉強をしてしまうと、最終的に、

 

『努力は報われない』

 

という苦い結果だけが待ち受けていることに
なります。

 

 

正しい努力に必要なもの

 

では、そうならないためにはどうすればいい
のでしょうか?

 

そのために必要なのは『正しい努力』をする
ことです。

 

正しい努力とは、1歩1歩、確実に目標に近
づくための努力です。

 

それができるためには、まず地図を持つ必要
があります。

 

地図がない状態で歩き始めると、先ほどの私
の例のように、全く逆方向に進んでしまって
いるようなことがあっても、気付けないんですね。

 

また仮に方向はあっていたとしても、無駄に
遠回りをしてしまったり、行き止まりにぶつ
かってしまったりするかも知れません。

 

ですから、目標に近づくために地図を持つこ
とは絶対に欠かせないわけです。

 

では、勉強における地図とはいったい何なのか?

 

答えはもちろん『学習計画』です。

 

計画を立てないで勉強するのは、地図を見な
いで見知らぬ土地を歩くのと一緒です。

 

努力が確実に報われるようにするために、
まずはこの学習計画をしっかり準備してください。

 

なお学習計画の立て方については、

勉強の計画を立てる方法の具体的な流れ

に書いていますので参考にしてください。

 

 

確実に前に進む為に大切なこと

 

そしてもう一つ大事なことがあります。

 

計画を立てて地図を持った。でもそれだけで
安心してはいけません。

 

きちんと目的地に向けて進めているかどうか
途中で“確認”をしてみなければなりません。

 

確認をしないで進むと、実は違う方向に進ん
でいたり、同じところをぐるぐる回っている
だけで、結局は前に進んでいないなんてこと
が起こる可能性があります。

 

確認の仕方は簡単です。

 

そこまで勉強したことをサーっと見直して
みたり、簡単なテストを自分で作ってやって
みたりするだけです。問題集があれば、それ
をやってみてもいいですね。

 

そうやって、本当にここまでやってきたこと
が身に付いているかどうかを途中で何度か
確認してください。

 

努力が報われない人の多くは、この確認を
おろそかにしています。

 

だから覚えたつもりで覚えてなかったり、
わかったつもりでわかっていなかったりと
いうことが起きてしまうんですね。

 

そんなやり方では、いくら時間をかけても
目的地へはたどり着けません。

 

地図という学習計画を持ち、そして、その計
画通りに進めているかの確認をしっかり行う。

 

これが『努力が報われる』ために大切なポイ
ンととなります。

 

これらを考えず、ただダラダラと時間をかけ
て勉強する。これでは努力も水の泡になるだけです。

 

どうせ努力をするなら、正しく努力して、
努力した分だけの結果を出せるようにしていきましょう。

 

以上、今日お話したかったのは、
努力の仕方を間違えると効果が出ませんよという話でした。

 

正しく努力できるためには、

 

1.学習計画を立てること
2.しっかり確認しながら進めること

 

この2点を必ず意識してくださいね。

 

 

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