高校受験の勉強法

高校受験の勉強法(6)受験までの合格スケジュール

 

さて今回は高校受験に向けた合格スケジュールの立て方について
お話をしたいと思います。

これについては、

高校受験の勉強法(2)志望校合格のための3ステップ勉強法

で既にお話をした通りですが、
内申点を上げるための計画と、受験の当日点を上げる計画は
別々で考えておく必要があります。

そういうわけでここからは

・内申点を上げる計画
・当日点を上げる計画

のそれぞれについて解説をしていきたいと思います。

 

内申点を上げる計画とは?

内申点を上げる計画の中心になるのは、定期テストに向けた計画です。
定期テストに向けた勉強の計画については、

勉強の計画を立てる方法|いい計画とは?

に詳しく書いていますのでそちらを参考にしてもらいたいのですが、
絶対に忘れないでいて欲しいのが、

「副教科の計画もきちんと立てること!」

です。

テスト前になると、どうしても主要な5教科に目が行きがちです。
ただ、受験ということを考えた場合には、
その内申点の中に副教科(保健体育、音楽、美術、技術家庭科)の成績も含まれる
ということを忘れてはなりません。

都道府県や市によっては、
内申点の中の副教科の割合を、主要な5教科よりも多くしているところもあります。
それ以外の地域でも、5教科と同様な重みにしているところがほとんどです。

つまり、高校受験においては副教科も大事にしておかなければならない、ということです。

ここをおろそかにしてしまうと、
受験本番の持ち点(*参照)が少なくなってしまいますから
当日の受験本番でより高い点数を取らなければならないということになりますね。

受験は寒い冬の真っ只中ですから、かぜを引いて全力を出し切れないということもありえます。
そうなっても大丈夫なように、少しでも持ち点である内申点
を稼いでおきたいものです。

 

副教科が苦手な人はどうすればいいか?

とはいえ、

「わたしは体育苦手だし・・・」
「オレ絵を描くのヘタクソだし・・・」

って人もいると思います。

じゃあそういう人はどうするか?

答えとしては

「取れるところで取る!」

しかありません。

体育の運動や美術絵、音楽の歌など、簡単にはできるようにならないこともあります。

もちろんトレーニングして、
そのあたりを上手にできるようにするのも一つの方法ではあるのですが、
それよりも点を取れるところで取るというのが大切です。

・体育の授業で運動は出来なくても、ペーパーのテストでは満点!
・美術で上手に絵は描けなくても、ペーパーのテストでは満点!
・音楽で歌は上手に歌えなくても、ペーパーのテストでは満点!

こういう状態を目指せれば、先生はきっと頑張りを評価してくれます。
副教科のテストは、5教科ほど複雑でない場合も多いですから、
頑張り次第でいい点は目指せるはずです。

テストを受ける前から、

「どうせオレ絵がヘタクソで美術の成績悪いし、テストも適当でいいや…」

なんてやってると、志望校がどんどん遠のいていってしまいます。

内申に関わる1教科も無駄にしないという意識で、
勉強の計画を立ててください。

これが内申点を取るための計画において、大事な考え方です。

 

本番の当日点を上げるための計画とは?

内申点を上げるための計画と並行して実行していきたいのが
受験本番で点を取るための計画です。

ただ計画と言っても、先がとても長いものになりますから、
一つ一つ細かく(例えば、いつにどの問題集の何ページをやる等)立ててしまうのは
正直難しいところがあります。

ですので、ここでは受験までの期間を6つのタームにわけて、
そのタームごとにどんなことをすべきかをざっくりとイメージしてもらうようにします。

まずは受験までの6つのタームとは、

第1ターム:春休み
第2ターム:1学期
第3ターム:夏休み
第4ターム:2学期
第5ターム:冬休み
第6ターム:受験直前

という分け方になります。
(*3学期制の学校を意識して分けてます。)
なお受験は2月上旬~という前提です。

ではここから、それぞれのタームでやるべきことについて解説をしてきます。

 

第1ターム:春休み

中3になる前の春休みでは、
中1・中2で学習した内容を復習しておく必要があります。

とは言え、ここはまだ多くの人が受験を意識できていない時期でもあります。
だからこそ、ここから頑張ることができれば他のライバルと差をつけることができるわけです。

なおここでの復習内容ですが、
もちろん5教科全ての苦手な部分を中心に復習できるのが理想です。

ただ春休みというのは短いということもあり、
なかなか全てを復習というわけにはいきませによね。

ですから少なくとも英語数学、この2教科についてだけでも
苦手を克服するための勉強をしておいて欲しいと思います。

もちろん他の教科も大切です。

ただこの2教科は特に、これまで学習した内容に取りこぼしがあると
これからの中3内容を学習するときに苦労してしまう教科なのです。

英語であれば単語や文法がわかっていないと
これから新しく出てくる教科書本文で意味を取っていくのが困難になります。

また数学は計算力がないままだと1学期の最初からつまづく可能性があります。

新学年がはじまってしまうと、「やばいな・・・」って思っても
復習する時間が十分に取れないということもありますので、
春休みの間にやっておくのがベストなわけです。

ですから、英語や数学のこれまで勉強してきて苦手なところを
出来る限り春休みの間に克服できるような勉強計画を立ててみてください。

 

第2ターム:1学期

この時期はとにかく内申を取ることに集中しましょう。
つまりは学校で勉強する内容をしっかりと身につけるという意識です。

この1学期に勉強した内容は、これから勉強していく内容の土台となります。
受験本番でも非常に出題されやすいものばかりです。

特に春休み同様、英語と数学に関しては、
ここで更に苦手を増やしてしまうと、ここから先で確実につまづきます。

部活もやってなくてたくさん時間が取れるという人は
春休みに出来なかった復習の続きや、実力をつけるための勉強をしても
いいと思いますが、

もし部活や習い事でそれほど勉強の時間がまだ取れないという人であれば、
とにかく学校の予習や復習中心の勉強をして、
ここで苦手をつくらないようにすることが大切です。

なお各教科の予習や復習の仕方については、また別の記事で解説をしますので
そちらを参考にしてください。

 

第3ターム:夏休み

『受験の天王山』とも言われる夏休み。
もちろんやることは盛りだくさんです。

当然ですが、受験に必要な5教科の復習をしなければなりません。
中1から中3の1学期までに勉強してきた内容
全てを復習し尽くすくらいの気持ちが必要ですね。

しかしながら、ただ漠然と復習するぞ!という気持ちだけを持っていても
夏休みが終わってみたら、

「結局あんまり勉強できなかった・・・」

となってしまいます。

そのために夏休みは夏休み専用の勉強計画を立てておくことが大事です。

ポイントは夏休みの宿題と、受験勉強としてのこれまでの復習を
どのように両立するかというところ。

この夏休みの計画についてはとても重要になりますので、
次回の記事でそのポイントをまとめて説明をします。

 

第4ターム:2学期

夏休みが終わったら2学期です。
そして意識しておいて欲しいことは、

「この2学期で受験校が決まる。」

ということです。

11月や12月頃にはどの学校でも保護者懇談が行われると思います。
そしてその中で基本的には受験校を決定することになります。

なおここで受験校が決まるのは私立高校ですが、
公立/県立高校に関しても、大体の候補は出揃うことになります。

つまり、2学期は追い込みの時期に当たります。

「冬休みから追い込みだ!」

なんて考えている人は勘違いもいいところです。

もちろん冬休みから出来ることもたくさんあります。

ただ2学期終わりまでに受験校がほぼ決まるということを考えれば、

志望校を受験校にするための最後のチャンス期間が
この2学期だということになるわけです。

「もっと勉強しておけばよかった・・・」

と感じる受験生が多いのもこの2学期なのです。

 

さて、そんな2学期の計画ですが、
この2学期は1学期同様の内申アップを意識しながらも、
模試や実力テストでも点を取るべく、しっかり力をつけていかなければ
ならない時期でもあります。

実力をつけるためにやることは、

1.夏休みの復習
2.2学期学習した内容の復習
3.苦手克服

この3つです。

夏休みにこれまでの復習をしていると思いますが、
そこでやったことを忘れないための再復習するというのが
2学期にやっておくべきことの1つ目になります。

また、2学期に入ってから学校で学習した内容
定期テストはもちろん、模擬試験や実力テストにも出題されますから、
しっかり復習しておく必要がありますね。これが2つ目。

そして、夏休みにやりきれなかったことや、
2学期に入ってから新たに出てきた苦手なところを克服する勉強も必要になります。
これが3つ目です。

通常の定期テストの勉強に加えてこれらもやるというのは
とても大変な気がしますが、
全てを一気にやろうとするのではなく、
少しずつやっていくことで、確実に力はついてきます。

内申点を上げる計画とのバランスをとりながら、

「何をどんな順番で勉強していくのか?」

その点をしっかり考えて計画を立ててください。

 

第5ターム:冬休み

冬休みにやるべきは過去問です。
あとは、まだ苦手克服が十分じゃないものも引き続き勉強をしていきます。

過去問の使い方については前回の記事で細かく書きましたので、
ここでその説明は省略します。

(前回記事:高校受験の勉強法(5)効果的な過去問の使い方

 

第6ターム:受験直前

受験直前で最も心がける必要があるのは体調管理です。
受験当日に体調を崩して実力を発揮できなければ、
大変ですからね。

そして勉強も最後の追い込みになります。

この受験直前に心がけて欲しい体調管理の方法や、
効果的な勉強法などは、また別の記事に詳しく書きたいと思います。

 

以上、受験本番の当日点を取るための計画について
タームごとにわけてお話をしてきました。

だいたいのイメージをつかむことはできたでしょうか?

こういう受験までの全体像をイメージしておくと、
今のタイミングで何をすべきなのかが明確になります。

内申点を取るために毎回の定期テストを頑張りながら、
この年間スケジュールのイメージもしっかり頭に入れておいてください。

 

 

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