さて前回は、集中力を高めるための
学習環境づくりについてお話をしまし
た。
今回もその続きで、前回お話したこと
に加えてもう一つ、集中できる学習環
境にするためのポイントについてお話
をしておきたいと思います。
前回お話したのは、机の上や周りなど
から、集中を妨げる原因になるものを
取り除こうという内容でした。
これで視界から余計な情報が入ってく
ることは防げますので、集中力が発揮
しやすくなります。
そしてこれに加えてもう一つやってお
いて欲しいこと。それは、
「『耳』から入ってくる余計な情報を
シャットアウトすること。」
です。
耳から入ってくる余計な情報とは、
家族が話す声、テレビの音、外から
聞こえる騒音などですね。
こういう声や音が聞こえることで、
そちらに意識が向いてしまい、集中力
が途切れる原因となります。
こういうときに役立つのが
『耳栓』
です。
上記のような音であれば、ほとんど
それで聞こえなくなります。
ただ、耳栓を使ったことない人に多い
のが、
「耳栓って耳につけると全く音が聞こ
えなくなるの？」
って勘違いしてしまっているケース
です。
仮に耳栓をつけたとしても、大きな音
や、ちょくせつ自分に向けられた言葉
などは聞くことができます。
耳栓で聞こえなくなるのは、遠くの
話し声や雑音的に聞こえてくるものだ
けです。
ですから怖がる必要は全くありません。
１００円ショップでも手に入りますか
ら安く手に入れられて、集中力も高ま
る非常にすぐれたアイテムですね。
なお耳栓の変わりにイヤホンを使う、
更にそれで音楽やラジオを聴きながら
勉強をするというのは非常によくあり
ません。
なぜ良くないのかについては、
「音楽を聞きながらの勉強でも効果はあるのか？」
を参考にしてください。
耳栓をつけることを勉強するとき
の習慣にしていくと、身体がそれに慣
れて来ます。
どういうことかというと、
「耳栓 ＝ 勉強（集中）」
というものだと、身体（正確には脳）
が認識するようになるので、何となく
やる気が出ないという場合でも、無理
やり耳栓をすることで、集中状態に
入れるようになってきます。
耳栓が勉強モードに入るためのスイッ
チの役目を果たすようになるというこ
とですね。
普段からイヤホンを耳にして勉強して
いる人は、今日からそのイヤホンを耳
栓に変えて勉強に取り組むようにして
いきましょう。
次回、もう少し集中力に関する話を
続けます。
